ニュースで野党の質問をちょっと聞いただけだが、
野党議員:「裁量労働制の実態を把握しないと、どう改正したらいいかわからないと思うんですが」
首相:「今度の法案には、実態調査、実態の改善も盛り込んで作成しておりまして・・・それらは当然既に行われている裁量労働制にも適用されますので・・・」
(発言内容はやや曖昧)
これだけでも、「えっ」と思う。
野党の話は当然。
今はこうなっている
→ここが悪い
→このように改正しよう
というのが普通の流れ。それがないと、どこをどう改正したらいいかわからない。
それに対して首相は
先に改正しよう
→おかしなところがあったら調査できるようにしてあるから安心してくれ
といっている。
「先に改正しよう」
というが、その改正内容はどうなる?
問題点がわからないと、改正の方向性がわからない。
①今は働く時間が少なすぎるから、もっと増やそう
②今は働く時間が多すぎるから、もっと減らそう
③裁量労働制は評判のいい制度だから、もっと広げよう
④裁量労働制は残業代支払の規定の抜け穴だから、なるべく適用範囲を狭めよう
などなど
一体、どれが正しいのかわからない。